野菜をおいしく食べよう!春野菜
春になると、色鮮やかな野菜が出回ります。代表的な春野菜の種類や特徴、だしと一緒においしく食べられるレシピをご紹介いたします。
※【使い方】などは、JAグループ とれたて大百科(https://life.ja-group.jp/food/shun)を参考に記載しています。
例えば、ふきのとうやタラの芽といった春の訪れを知らせる山菜は、春ならではの香りと食感を楽しめます。キャベツや玉ねぎなど、1年を通して出回っている野菜も、旬の時期は普段と異なる甘みや柔らかさを楽しめるものが多くあります。旬の野菜を使って、春の料理を楽しみましょう。
春野菜の選び方や使い方のポイントをご紹介します。
BAMBOO SHOOT
多く出回る時期:3月頃
竹の地下茎から出てくる若い芽のことで、漢字では「筍」と書きます。部位ごとに食感や固さに違いがあるので、料理によって使う部位を使い分けるとよいでしょう。また、鮮度が重要な野菜のため、購入したら早めに調理して食べることをおすすめします。
形が良くずっしりとしていて、皮が淡い黄色で、ツヤのあるものがおすすめです。穂先は黄色で、開いていないものを選びましょう。穂先が緑色のものは筋が硬く、えぐみも強くなります。
切り口が変色しておらず、みずみずしいものを選ぶこともポイントです。
たけのこは鮮度が落ちやすく、時間が経つとアクも強くなります。購入後は、すぐに下茹ですることをおすすめします。 下茹では、ぬかを加えて水から茹でます。水にひたしておけば、冷蔵庫で1週間程度は保存できます。煮たり焼いたり、炊き込みご飯として食べるのがおすすめです。
ASPARAGUS
多く出回る時期:3~7月頃
アスパラガスから発見された成分アスパラギン酸が豊富で、うま味とコクのある野菜です。もともとは春の野菜ですが、近年は国内でもハウス栽培により、長期間食べられるようになりました。
穂先が締まっているものや、緑が鮮やかで太く真っすぐに伸びているものがおすすめです。切り口がみずみずしいものを選びましょう。
切らないでそのまま茹でると、うま味や栄養が流れ出にくくなると言われています。節のハカマや根元近くの皮は、ピーラーでむいておくと口当たりが良くなります。
CABBAGE
多く出回る時期:3~5月頃
様々な料理に使える人気の野菜の1つです。年中栽培されていますが、季節ごとに特徴が出てくる野菜です。春キャベツは、冬キャベツに比べて巻きがふんわりとしていて、葉も柔らかいのが特徴です。
春キャベツは、葉の巻きがゆるく、軽くて柔らかそうなものを選ぶのがおすすめです。また、切り口にみずみずしさがあり、割れていないかどうかも確認しましょう。
春キャベツは冬キャベツに比べて柔らかいので、生食としてもおいしく食べられます。もちろん、春の野菜やお肉と焼いたり煮込んだりしてもおいしく食べることができます。
POTATO
多く出回る時期:5月頃、10~12月頃
1年中見かける野菜ですが、春に出回る新じゃがいもは、普通のじゃがいもよりみずみずしいのが特徴です。ビタミン類も含まれており、フランスでは「大地のりんご」と呼ばれています。男爵やキタアカリ、メイクイーンなど、品種によってさまざまな食感も楽しむことができます。
傷ついたり、しなびたりしておらず、重みのあるものを選びましょう。緑色になっていたり、芽が伸びていないものがおすすめです。
「新じゃが」は掘りたてのまま出荷されるじゃがいものことを言います。皮が薄く柔らかいので、皮ごと茹でるようにすると、ホクホクした食感を楽しむことができます。皮ごとフライにしたり、煮物にしたりして楽しむこともできます。
じゃがいもの芽とその周辺にはソラニンが含まれており、大量に摂ると体調を壊すこともあるようです。調理するときは、日光が当たって緑色になってしまった部分も一緒に取り除いてから調理しましょう。
ONION
多く出回る時期:3~5月頃
収穫してすぐに出荷したものは「新玉ねぎ」と呼ばれ、皮が薄くみずみずしいのが特徴です。玉ねぎの旬は春から夏にかけてですが、年中購入できる玉ねぎの多くは、乾燥させて貯蔵したものです。多くの種類は特有の辛みがありますが、なかには生でも甘みがあり、マイルドな香りのものもあります。
持った時に重みがあり、表面にツヤのあるもの、さらに先の方から傷みやすいので、首が締まっているものがおすすめです。
新玉ねぎは通常の玉ねぎよりも辛みが少なく、生食に適しています。サラダやマリネとしてもお楽しみいただけます。ただし、日持ちしないので、早めに食べ切りましょう。
SNAP PEAS
多く出回る時期:3~4月
鮮やかな緑色で、料理の彩りとしても活躍する野菜です。えんどう豆を若取りしたものを「さやえんどう」といいます。調理時に筋を取ると、口当たりよく食べることができます。
さやが鮮やかな緑色で、ツヤとハリがあり、豆が目立たないものを選びましょう。ひげが白っぽく、ピンとしているものが新鮮です。
鮮度が落ちやすいので、購入後は早めに茹でて冷蔵庫に入れておきましょう。調理の際は、ヘタを折ってそのまま引くと筋が取れます。
CROWN DAISY
多く出回る時期:1~3月頃
春の訪れを告げる野菜とも呼ばれています。菜の花などのつぼみと花茎、若葉をナバナといいます。ほのかな苦味が特徴で、野菜の中ではビタミンCを多く含む野菜です。※
つぼみが硬く、開く前が良いとされています。色鮮やかで、切り口がみずみずしいものがおすすめです。
お浸しや、炒め物、肉料理の付け合わせまで、さまざまな方法で使うことができます。油脂分があり香りが強いものとも相性が良いので、肉や魚と合わせてもおいしくいただけます。
※ 出典:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
BROAD BEAN
多く出回る時期:3~6月頃
さやが空に向かって伸びる様子が名前の由来で、熟すと下向きになります。蚕(かいこ)の作る繭のような見た目から「蚕豆」と記載する場合もあります。鮮度が落ちやすいため、茹でる直前にさやから出すとよいでしょう。
さやの色が濃く、ハリやツヤのあるものが新鮮です。さや入りの場合は外から見て豆の形が揃っているものを、むき身の場合はお歯黒の部分が黒くなっていないものを選びましょう。
茹でる際に塩と酒を少量加えると、青臭さが和らぎ、食べやすくなります。皮ごとゆっくり焼くと、そら豆本来のおいしさを引き出せます。新鮮なものは中のワタも食べられます。
春野菜を使ったヤマキおすすめのレシピをご紹介します。
POINT
アスパラと生ハム、モッツァレラチーズで作る、洋風の茶碗蒸しです。ホームパーティや「とっておきの日」のごはんにおすすめです。
旬の野菜や、おすすめの選び方を知れば、材料選びから楽しい料理時間が始まります。
旬の野菜を使って季節の料理を楽しみましょう。