野菜をおいしく食べよう!冬野菜
冬に旬を迎える野菜は、鍋料理や煮物などの具材に活躍します。冬野菜の特徴や代表的な種類、おいしく食べられるレシピをご紹介いたします。
※【使い方】などは、JAグループ とれたて大百科(https://life.ja-group.jp/food/shun)を参考に記載しています。
冬野菜は気温の低下によって凍らないよう、細胞内に糖分を蓄えます。そのため、糖度も高く、甘く感じられるものが多いと言われています。
家庭料理で良く使用される大根をはじめ、長ねぎ、にんじん、白菜は寒い時期の料理に活躍する野菜です。冬が旬の野菜と、野菜の選び方をご紹介いたします。
JAPANESE LEEK
多く出回る時期:10月~1月頃
ねぎには、根に近い白いところを主に食べる「根深ねぎ(長ねぎ)」と、上の方の緑色の葉の部分を主に食べる「葉ねぎ(青ねぎ)」の2種類があります。料理の種類によって使い分けると良いでしょう。
巻きがしっかりしていて、光沢があるもの、また、根がすっきりしているものがおすすめです。
鍋で煮たり、フライパンで焼いたりしてから食べるのもおすすめです。加熱すると甘みが増しますが、白い部分(辛みが強い部分)は薬味にするのもおすすめです。
RADISH
多く出回る時期:10~1月頃
古くから日本各地でさまざまな品種が作られてきましたが、現在では葉っぱの近くが青色の「青首大根」が多く出回っています。大根は葉にも栄養を含み、炒め物などにして料理します。
全体にハリとツヤがあり、ヒゲ根が少なく、重たいものを選ぶのがおすすめです。葉の色が鮮やかでみずみずしいものがおすすめです。
葉の近く(頭の方)はサラダなどの加熱せずに使う料理に、真ん中の部分は煮物に、下の方は薬味にすると良いと言われています。大根の葉も、炒め物にするとおいしく食べられます。
CARROTS
多く出回る時期:10~12月頃、4~5月頃
太く短い西洋系と、細長い東洋系のにんじんに分けられます。広くスーパーなどで見かけるにんじんは西洋系です。
にんじんを英語で「キャロット(carrot)」と言いますが、キャロットが名前の由来になった成分、「βカロテン」が含まれています。※1
表面が割れておらず、ハリのあるものを選ぶのがおすすめです。葉付きの場合は葉が緑色のものがおすすめです。
オレンジ色の根の部分だけでなく、葉も栄養を含み食べられます。おひたしや天ぷら、炒め物などに使うのがおすすめです。
※1 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
BURDOCK
多く出回る時期:12月頃
日本ならではの野菜と言われていましたが、近年世界からも関心を集めている野菜です。
100gあたりに水溶性食物繊維2.3g、不溶性食物繊維3.4gが含まれています。※2
まっすぐでヒゲ根が少なく、太すぎないものを選ぶのがおすすめです。泥付きの方が風味は強く、日持ちがするため、すぐに使用しない場合はおすすめです。
おいしいと感じる成分(うま味成分)や香りは、皮のまわりに含まれています。アクにはポリフェノールが多く含まれているため、長時間水にさらさないようにして料理をするのがおすすめです。
サラダや揚げ物、炒め物に使えます。
※2 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
LOTUS ROOT
多く出回る時期:12月頃
ビタミンCや鉄分が含まれており、様々な食感を楽しめる野菜です。※3
穴があいて向こう側を見通せることから、「将来の見通しが利く」という願いを込めておせち料理にも使われる縁起の良い食材です。
表面に色むらや傷が無いものがおすすめです。カットされているものは、断面が白く、穴のサイズが揃っているものを選ぶのがおすすめです。
調理方法によって食感が変わります。輪切りにするとシャキシャキした食感に、すりおろすとトロっとした食感に、ほくほくに仕上げたい場合は乱切りにして加熱すると良いでしょう。
天ぷらや煮物、サラダなど、お正月だけでなく、様々な料理でおいしく食べられます。
※3 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
NAPA CABBAGE
多く出回る時期:1~5月頃
内側が黄色やオレンジ色の品種や、小さいサイズの品種もあります。可食部100gあたりの水分が93.9gと、水分が多く含まれているのが特徴です。※4鍋料理や炒め物、漬け物など様々な料理に活躍する野菜です。
葉がたくさん巻かれていて、重みのあるものがおすすめです。1/2や1/4などにカットされている場合は、断面が盛り上がっておらず、葉がつまっているものがおすすめです。
加熱すると柔らかさが増します。加熱後はカサも減るため、たくさん食べたい場合は鍋や炒め物にして加熱調理に使うのがおすすめです。
※4 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
CROWN DAISY
多く出回る時期:11~1月頃
独特な香りや味わいを楽しめる、鍋料理には欠かせない冬野菜のひとつです。春になると黄色い花を咲かせ、葉が菊に似ていることが名前の由来とされています。
葉先まで鮮やかな緑色で、香りが強く、みずみずしい見た目のものを選ぶのがポイントです。茎は太すぎず、柔らかいものを選ぶのがおすすめです。
葉の部分は軟らかく、繊維質が少ないため、サラダにしたり、茎はおひたしやみそ汁の具材にしたりして使うのがおすすめです。
SPINACH
多く出回る時期:11~2月頃
ビタミンやミネラル、鉄分などの栄養素を含みます。※5
大きく西洋種と東洋種の2種類に分けられますが、現在ではこの2種類を交配した一代雑種と呼ばれるものが主流です。
葉先が張っていて、色が濃く、みずみずしいものがおすすめです。
アクが含まれているため、下茹でする場合は火の通りを良くするために、根元の部分に切れ目を入れておきましょう。また、すぐに食べ切れないときは下茹でしてから冷凍保存します。
※5 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
CABBAGE
多く出回る時期:特に4月頃
冬は葉がしっかりしていて、甘みがあるものが多く出回ります。春には、巻きがゆるく、葉が軟らかい春キャベツが出回ります。夏は、高冷地で栽培される夏秋キャベツが出回ります。
春キャベツは、巻きがふんわりしていて軽いものがおすすめです。そのほかの季節は、葉がしっかりしていて、重さを感じるものがおすすめです。カットされている場合は、切り口がみずみずしいかどうかを確認しましょう。
冬のキャベツは、他の時期と比較して煮崩れしにくいのが特徴です。ロールキャベツやスープなど、加熱調理にもおすすめです。
TURNIP
多く出回る時期:11~12月頃
カブは春の七草のひとつである「すずな」としても知られます。白い球型のカブだけでなく、色や大きさの異なるさまざまな種類があります。葉も栄養を含み、料理に使われます。
皮にハリツヤがあり、重みのあるカブがおすすめです。ひび割れしていたり、傷があったり、ヒゲ根が多いものは避けると良いでしょう。葉付きの場合は、葉の色が鮮やかで、みずみずしいものを選びましょう。
生のまま食べたり、加熱調理したり、漬け物にしたりするなど、多くの食べ方で楽しめます。調理方法によって食感が変わる野菜です。葉の部分も栄養を含み、浅漬けや炒め物などにできます。
BROCCOLI
多く出回る時期:10~12月頃、2~3月頃
ビタミンCやβカロテンを含む野菜です。※6一般的に良く食べられるつぼみの部分だけでなく、茎も食べることができます。
つぼみの部分が硬く締まっており、緑色の濃いものや、茎の変色が少なくみずみずしいものを選ぶのがおすすめです。冬の紫がかったものは寒さに当たって甘みが増しています。
茹でるだけではなく、フライパンで炒めたり、電子レンジで加熱したりして調理します。茎の部分を食べるときは、厚めに皮をむき、塩茹でしたり、炒め物にしたりすると良いでしょう。
※6 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
野菜はだしを使えばよりおいしく食べられます。ヤマキ自慢のだしを使った冬野菜たっぷりのレシピをご紹介いたします。
旬の野菜や、おすすめの選び方を知れば、材料選びから楽しい料理時間が始まります。
旬の野菜を使って季節の料理を楽しみましょう。